私が整骨院業界に入って、はや20年以上が経ちました。20年前では、今ほど患者さんに手をかけなくとも治っていたような気がします。しかし、今は、治るのに時間が掛かる人が多くいます。何故でしょうか?

 現代は飽食の時代と共に医療機関も充実し、戦前より人間の寿命は延びたにもかかわらず、病人が減らないのは何故でしょう?逆に戦前より病人人口は年々増え続けています。

 現代の医学は全て病気が起こってから手当てをする『対症療法』が主流です。

私達医療人は、この『対症療法』に疑問を感じてはいるものの、具体的な手は打っておりませんでした。何故かって?それは自分たちの首を絞めることになるからですし、正直なところ如何すれば良いか解らなかったのです。

 しかし、そうも言ってられなくなってきました。国の医療費は、もはやパンク寸前です。いや、知らされてないだけで、破綻しているのかも???

 健康保険の仕組みを簡単に説明しますと、私達が支払っている健康保険料は、社会保険庁に集められ、運用されます。しかし、収入より、支出が多い為、赤字となります。そこで、皆さんの血税が注ぎ込まれるのです。この恩恵(助成制度)を受けられるのが、社会保険と国民保険です。政府管掌といわれる所以でもあります。しかし、組合保険はそうはゆきません。政府の助成制度がない為、組合員の保険料だけで賄っています。足りなくなりますと、銀行からお金を借りて支払っているのです。ですから組合保険は、私達の治療費の請求に対し、とても厳しいです。それは、保険破綻を意味しています。

では、『保険を使わないで良くすればよい』が正解ですが、窓口徴収額が増える為、患者さんも困りますし、医療機関にとっては、患者さんが来なくなります。そして、そんなことを公表すると困るのは私たち医療人です。(ここでのそんなことを公表するとは、《病気にならないような知識を与える事を言い、医療機関人が困る》です。)ですから問題を先送りにし、徐々に窓口徴収分(皆様が窓口で支払う負担金)を0円から1割、1割負担から2割負担、2割負担から3割負担へと徴収額を上げていくしかないのです。将来的には、本人負担3割、家族5割ぐらいまで行くのではないかと私は考えています。

そうしていかないと、健康保険制度そのものの存続が危なくなって行くのです。しかし、通常ではもう医療費を支払えなくなってくるでしょう。そこで、現在急速に商品化されているものがあります。それが、生命保険会社が発売した『医療保険』なるものです。窓口分を肩代わりしてくれることはよい事ですが・・・健康保険の二の舞にならないことを祈るばかりです。

ではどうするのが一番なのでしょう?

そう、病気になってからでは遅い。病気にならないようにする事です。一見難しそうですが、いいえ難しくはありません。医療費に比べれば、お金もさほど掛かりません。

それは『食べ物で健康管理をする』というものです。

『そんな事言われなくてもわかっている』とお思いでしょうが、実は皆さんは知らないのです。

ここで基本に帰ってみましょう。『何故食事をするのですか?』と問いかけられて、答えられる方どれだけいらっしゃるでしょうか?『お腹が空くから』『食べたいから』『時間が来たから』『本能だから』など等、通常は答えられるでしょう。しかし、これでは問題ありです。人間は本来動物です。本来動物は、お腹が空くと狩をします。その時、自分の身体に具合の悪い所があると狩は成功するでしょうか?しませんよね。すなわち具合が悪い=死を意味します。太っていても狩は成功しないでしょうし、足腰が痛くても狩は出来ない=死。

もう一度訊ねます。何故食事をするのですか?

そう『生きる為』に食事はするのです。

生きる為の食事であり、尚且つ狩をするのであれば、必要以上に食べないですよね。アフリカのライオンやチーターがお腹いっぱいの時には、獲物が目の前を通っても見向きもしないのと同じで、必要以上に狩はしません。それで生態系が保たれているのです。

ところが現代人は、必要以上に太り、病気になっている。しかも年々病気は低年齢化していることは、ご周知の通りです。おまけに、人間に飼われているペットまで病気が蔓延しているのは何故でしょう。

それは生きる為の食事から逸脱し、『お腹が空くから』『食べたいから』『時間が来たから』『本能だから』等の理由で、『空腹を満たす食事しかしていない』という他ならないのです。この事は、現代の飽食の時代にあって『自分の好みのものしか食べない』という『栄養失調』をつくり出しているという結果を招いています。これでは健康になどなる筈などありませんよね。

 これは、食のファッション化ともいうべきもので、マスコミ等によってつくられた偶像です。テレビで、みの○んたが『ココアが健康に良い』と言えば、スーパー、百貨店からココアがその日の内に品切れ。おかしいと思いませんか?誰かのフィルターを通して伝えられると、事実が事実でなくなる可能性があります。私達の食生活は、その情報の中にあります。例えば、料理番組を見ていて、アナウンサーが料理を指差し『いやー凄い料理ですねー。ボリューム満点。栄養満点ですねー』とアナウンスする。何気ないひとコマ。ここに落とし穴があります。ボリューム満点=栄養価が高いと言うような誤解を招くような表現。この事実を皆様に知って貰いたいのです。いいですか?

ボリューム=カロリーの事で、カロリー=熱量  熱量=量 のことです。

栄養   =栄養価の事で、食べ物に含まれる栄養価=栄養   栄養=質 のことです。

この事実を皆さんはご存じない。通常食事を摂る時に気を付ける事といえば『お肉を摂ったら、野菜を食べる』ぐらいではないでしょうか?間違いではありませんが、これでは足りないのです。

厚生労働省が推奨する1日の目標摂取品目は30品目と言われておりますが、果たして皆さんは摂れている自信はおありですか?1品200円として 200円×30品目×30日=18万円也。皆さんの家庭で18万円のエンゲル係数はおありですか?誰も摂れていないのではないでしょうか?

だから、最初に述べましたように、ここに現在の人は治り難くなっている原因があるのです。

私達の身体は何で出来ているのでしょう?

そう『食べた物の結果で出来ているのです。』

もう少し話を進めてみましょう。 

 46の必須栄養素というものがあります。これは本当の意味での私達が食事をとる理由で、この46種類の栄養を摂る為に食事をするのです。必須という意味は、決して体の中で合成する事が出来ない食事を摂る事でしか補給することが出来ないと言う事です。

 私達が食事をし、30品目40品目食べるのが理想という理由はここにあります。違う食べ物と組み合わせる事で、この46の必須栄養素を全て毎日毎日バランス良く摂取することが理想なのです。

中国に『医食同源』という言葉があるように、食べることは身体を健康に導く基本中の基本なのです。

アメリカでは、1977年に発表されたマクガバンレポートは、世界中の人々に衝撃を与えました。缶詰や冷凍食品などの加工食品、便利なファーストフード、肉や魚、砂糖たっぷり使ったケーキなど、人々が豊かさの象徴と思っていた食べ物、これらの過剰摂取は、現代人を悩ませている成人病(生活習慣病)の原因だと指摘しています。

日本では、ファーストフード店の増加グラフと家庭内暴力『キレル子供たち』の増加グラフが一致しています。栄養の偏りから来る社会現象と言っても過言ではないと思います。

これからの食事は『お腹を膨らませるだけの食事』を改め、日本人にあった和食中心のバランスの良い食事を心がけて下さい。和食は、世界を代表するヘルシー食なのです。

もう一度いいます。私達の身体は食べた物の結果で出来ております。ですから、食べたものが悪かったから不調になった、という事もあるでしょう。

以前は『成人病』と呼ばれていたものが近年『生活習慣病』と改められました。これはこうゆう風に解釈して下さい。

私達の食生活は、限られたメニューパターンの中で繰り返し食事をしているのです。最近チャーハンを食べたのはいつですか?一度食べたチャーハンはこれから一生食べないですか?違うでしょ?これを習慣のように繰り返し食べるから栄養の偏りが出来、そして習慣のように食べているものの中の栄養分しか補給出来ない為、栄養失調になり病気になるのです。

それを回避しようと様々な栄養素を摂ろうとします。しかし、実はこれら栄養は、ひとつが足りなくても全く役に立たないのです。

最近になって本当の事を徐々にマスコミを通じて知識を与えています。これも企業戦略と捕らえてもよいでしょう。何故徐々にかって?それは急激に本当の事を言ってしまうと、今までの事が全部疑わしくなってしまいパニックになってしまうからです。

そして、日本の栄養学はアメリカに比べますと10年以上遅れているそうです。

また、製薬会社の実情は、薬の研究開発に疲れているのが実情で、巨額を投資しても認可が下りなければ、ただの浪費です。そんな無駄なことをするよりも、一番確実で収益率が良い物が健康食品、特定保険食品です。これらを販売すると、研究開発費は、薬の開発に比べ小額で済み、健康ブームに乗ってる今は、収益率も良い。こぞって新製品を発売しています。大○製薬のポ○リスエット、オ○ナミンC、などが一般に知られている代表でしょう。中でも画期的だったのは、山之○製薬が販売したウエハースで、カル2マグ1という商品です。

これは、一昔ですと骨を丈夫にするにはカルシウムだけ摂ればよい。とされていました。その次にビタミンDが必要。これで大丈夫。と言われていました。しかし実際には、カルシウムとマグネシウムの比率が2:1である事が理想とされています。

つまり、栄養は46種類そろって初めて身体で役に立つのです。

結論、予防医学の第一歩は

‡@『医食同源』身体を治すのにも材料が必要です。この材料がなければどんな素晴らしい治療も穴の開いたバケツと一緒で、溜める事が出来ず全て漏れ無駄になってしまうのです。

‡A健康維持には食べる事の大切さと同時に栄養の大切さ、つまり46の必須栄養素が必要。それには1日30〜40品目の食品を使った食事が必要。もし、足りなければ46の栄養が揃って摂れる健康食品で補う事が大切です。46の必須栄養素はビタミン18種・アミノ酸8種・ミネラル20種です。

‡B病気はなってからでは遅すぎます。現在は保険制度があり安く治療が出来ますが、いずれは窓口で支払う負担が増え、保険では出来なくなる可能性が高い。その為にも今から知識をつけて正しい食生活を実行する 、つまり46の栄養素を摂って健康になることが大切です。

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